2022年01月07日
Q:相続税申告後、把握していなかった財産が発見されたのですがどうすれば良いのでしょうか。税理士の先生にご相談したくご連絡いたしました。(江南)
初めまして。相続税申告について困ったことが起こったためご連絡いたしました。私は江南に住む70代の男性です。1年前に妻が亡くなり、ぎりぎりでありましたが相続税申告を終えたところです。妻は資産家の娘だったため生前江南近辺にある賃貸物件を複数所有していましたが、70代になり管理ができないとすべて売却していたので、主な財産は預貯金と現金のみでした。そのため私自身で相続税申告ができると判断して、無事に申告書の提出をしたのが2カ月前の話です。
しかし先月、義理の妹と話をしていたら妻が軽井沢の別荘を所有していたのではないかという疑惑が持ち上がりました。どうやら私と結婚する前に、理想的な物件を見つけ購入した過去があるというのです。あせって妻の荷物を整理したところ固定資産税の納税通知書が発見され、軽井沢に物件を所有していることがわかりました。
今回のように相続税申告した後に財産が見つかった場合、どうすればよいのでしょうか。対応方法について教えてください(江南)
A:相続税申告後に新たな財産が見つかった場合、修正申告を行い、不足分を納税します。
相続税申告後にその申告について誤りがあるとわかったら、修正申告もしくは更正の請求を行います。修正申告は申告した内容に誤りがあったり、相続財産の記載に不足があったりしたことを理由として納税額が少なかった場合の申告方法です。修正申告をせずにそのままにしておくと税務署の指摘により多額の追徴課税を課せられる恐れもあるため、気付いた時点で速やかに行うことをおすすめします。
一方、更正の請求は適正額以上の税金を納めてしまった場合に還付してもらうための手続きです。多く納めてしまったことについては罰則にあたるわけではないため、修正申告ほど焦る必要はありませんが、法定申告期限から5年以内に行わないと権利が消失してしまうので気をつけましょう。
ご相談者様はご自身で申告をされたとのことですが、相続税にはさまざまな特例や控除があるため、専門家が申告内容を確認すると適正額以上を払い過ぎているというケースもあります。追加の財産もありますので、一度申告した内容をご相談ください。修正申告の件も含め今後の対応についてご提案させていただきます。
一宮相続遺言相談センターは江南エリアの皆様にむけ無料相談会を実施しております。相続税に関するお悩みについて専門家がアドバイスを行いますのでぜひご活用ください。江南の皆様からのお問い合わせをお待ちしています。
2021年12月01日
Q:初めて相続税申告の手続きをするのですが、相続税について税理士の先生に詳しく教えていただきたく思います。(稲沢)
税理士の先生、お世話になります。
先日、稲沢の実家で1人暮らしをしていた父が亡くなり、相続が発生しました。
母はずいぶん前に亡くなっているのですが、そのときは父親が相続手続きをし、結果的に相続税申告の対象にはならなかったと記憶しています。
今回の父の相続手続きは4人兄弟の長男である私がしているのですが、相続税申告をするのは初めてです。
相続税申告の対象になりそうな財産といえば、現在把握しているのは稲沢の実家のほか、父が稲沢市外に持っていた複数の不動産、あとは預貯金です。
稲沢の実家の片付けが終わっていないので、もしかしたら他にも相続税申告の必要な財産が見つかるかもしれません。
なにぶん初めての相続税申告なので、自分なりに調べながら相続税申告の手続きをしようと思ったのですが、一人では手に負えなくなっています。
相続税申告には期限があるということは知っているのですが、無事手続きを終えられるか不安でなりません。
私は稲沢の近くに住んでいるのですが、下の兄弟たちは稲沢から離れたところで長く暮らしているので、手を借りながら相続税申告の手続きをするにも難しい状況です。
そもそも相続財産の調査も終わっていない中で、父の相続財産が相続税申告の対象になりえるのかもわかっていません。
一度、相続税申告までの流れについて詳しく教えていただけませんでしょうか?(稲沢)
A:まずは、相続税の申告が必要がどうかを判断する必要があります。
相続税申告は、相続財産の総額と基礎控除額によって、相続税の申告・納税が必要になるケースと不要なケースがあります。
相続税の申告が必要かどうかを判断するためには、相続人が誰なのかを調査し、課税対象の財産とその金額を正確に把握しなければなりません。
相続税に関する具体的な手続きの流れは以下になります。
- ①相続人の調査:被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本や相続人全員の戸籍謄本を収集し、公的に相続関係を証明します。
- ②相続財産の調査:相続の対象となりうる被相続人の財産について、見落としやミスがないよう正確に調査します。
- ③遺産分割協議:相続人全員で、誰がどの財産を相続するかについて話し合いを行います。
- ④相続税申告:相続財産の総額が基礎控除の金額を超えた場合には、相続税の申告・納税が必要です。
- ⑤相続財産の名義変更:不動産や預貯金等の名義変更の手続きを行います。
なお、相続税申告にあたっては、課税対象の財産と非課税の財産があります。下記に代表的な例を挙げましたので、ご参照ください。
【課税対象の相続財産】
- 土地・家屋
- 有価証券・現金・貸付金・未収金
- 貴金属・骨董品
- みなし相続財産(生命保険金・死亡退職金)
- 相続・遺贈により財産を取得した者が相続開始までの3年以内に受けた贈与財産
など
【非課税の相続財産】
- 祭祀財産(お墓・仏壇・仏具等)
- 国や特定の公益法人に寄附した財産
- 心身障害者共済制度に基づく給付金を受ける権利
- 生命保険金の非課税枠(相続人が受け取った生命保険金のうち「500万円×法定相続人数」まで)
- 死亡退職金の非課税枠(相続人が受け取った死亡退職金のうち「500万円×法定相続人数」まで)
など
相続税の申告をするうえでは、課税対象となる相続財産がいくらあるのかを正確に把握する必要があります。
特に、不動産評価額の査定には非常に細やかな知識が求められるため、ご相談者様のように相続財産として複数の土地が挙がるケースでは、正しい相続財産の総額を自分だけで判断するすることは非常に困難です。
相続税申告の手続きの中で、どのくらい価値があるのかわからない財産がある、課税対象となるのか判断に迷うといった場合には、一度相続税に詳しい専門家にご相談されることをおすすめいたします。
一宮相続遺言相談センターでは、稲沢や稲沢周辺にお住まいの皆様からの相続税申告に関するご相談を承っております。
一宮相続遺言相談センターには相続税申告に関する知識や経験の豊富な税理士が在籍しておりますので、まずは初回の無料相談から稲沢の皆様のお話をお聞かせください。
皆様それぞれのお悩みに合わせて、スタッフ一同真摯にサポートさせていただきます。
稲沢にお住まいの方からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。
2021年12月01日
Q:税理士の先生、配偶者控除とは何か教えてください。(一宮)
私は夫と二人で長いこと一宮市内の自宅で暮らしてきましたが、先月夫が一宮市内の病院で亡くなりました。現在は相続手続きを進めており、相続財産の調査を行っているところです。相続人は私と2人の息子の3人で、父名義の自宅と一宮市内の不動産を複数、預貯金、あとはゴルフ会員権や貴金属といったものが相続税申告の対象になりそうです。まだ不動産の相続税評価額が判明していないので、相続税申告の対象となる遺産総額が全部でいくらくらいになるかはわかっていないのですが、相続税申告が必要な金額にはなると思います。
そこで、相続税申告について自分なりに調べてみたところ、配偶者控除という制度があることを知りました。私がこの制度を利用して夫の遺産について相続税申告を行うためには、どのような条件を満たす必要があるのでしょうか。相続税に詳しい税理士の先生にお伺いしたく思います。(一宮)
A:配偶者控除を利用すれば、一定金額までは相続税の控除を受けられます。
この度は一宮相続遺言相談センターにご相談いただきありがとうございます。
相続税の配偶者控除とは、被相続人の配偶者が実際に所得する相続財産について、一定の金額までは相続税の控除を受けられる制度です。税額軽減の条件は下記のとおりですのでご確認ください。
<相続税の配偶者控除>
- ① 1億6000万円未満
- ② 配偶者の法定相続分相当額
いずれか多い金額までは、配偶者に相続税が課税されません。
例えば、配偶者が実際に相続した遺産の総額が1億円だった場合には、①の1億6000万円以下に該当し、相続税が課税されないことになります。
ただし、相続税の配偶者控除を利用するには、遺産分割協議書の写し等によって配偶者が取得した財産を証明し、きちんと相続税を申告することが必要です。
ご相談者様の場合は、まだ遺産総額がわかっていないということでしたが、まだ評価額の判明していない不動産の他にも複数の遺産が挙げられておりますので、かなり高額になる可能性もございます。実際にご相談者様が配偶者控除を受けられるかどうかは、現在はまだ判断が難しいところです。
原則として、相続税の税額はご自身で計算をしていただき、相続税の申告・納税が必要がどうかを判断する必要があります。しかし、特に相続財産に不動産が含まれている場合には、細やかな特例や控除を適用したうえで相続税評価額を算出しなければならず、一般の方はおろか、税理士ですら十分に経験がなければ適切な評価ができないといわれています。
そのため、相続税の計算にご不安がある場合は、一人だけで判断されるよりも、事前に相続税申告に関する知識と実績の豊富な税理士へご相談されることがおすすめです。
一宮相続税申告相談センターでは、一宮や一宮近郊にお住まいの皆様から、多くの相続税申告に関するご相談をいただいております。相続手続きや相続税申告に関するお悩み事がございましたら、まずは初回無料相談から皆様のお話をお聞かせください。最適な手続きとなるよう、経験豊富な当センターの税理士が真摯にサポートをさせていただきます。一宮相続税申告相談センターのスタッフ一同、一宮の皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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